3PLとは?メリットとデメリット

物流サービスに関するお問い合わせ 050-1741-3075 受付:9:00-17:00(土日祝除く) その他のお問い合わせはこちら

3PLとは、自社の物流部門の業務を
物流会社(3PL事業者)に外部委託する業務形態を指します

「3PL(Third Party Logistics)」は、物流関連の業界でよく耳にする用語です。
最近では3PLから派生した「4PL(Fourth Party Logistics)」という概念も広まっていますが、これらの定義や効果についてはピンとこない方が多いのではないでしょうか?この記事では、3PLの概要とメリット・デメリット、4PLとの違いについて解説します。

SBS東芝ロジスティクスの「3PLサービス」

3PL(Third Party Logistics)

3PLって、そもそも何のこと?

3PL(Third Party Logistics)とは、自社の物流部門の業務を、物流会社(3PL事業者)に外部委託する業務形態を指す言葉です。
3PL事業者が請け負う範囲は、資材などを調達する「調達物流」から、工場や倉庫の管理などを含む「生産物流」、商品を消費者に運送する「販売物流」、消費者から商品を引き取る「静脈物流」まで、実作業が伴うオペレーションとマネジメントが対象です。
物流業務を総合的に担う3PL事業者には、オペレーションを確実に実行する能力に加え、ロジスティクス全体を設計する能力が求められます。

SBS東芝ロジスティクスの「3PLサービス」

3PLのメリット

3PL(Third Party Logistics)には、主に2つのメリットがあります。

  1. コアビジネスへの集中

    今までロジスティクスに割いていた、ヒト・モノ・カネといった経営資源をコアビジネスへ投入できます。物流業務のために人を雇う必要がなくなり、専門人材の育成が不要となります(一方、それがデメリットにもなり得ます)。また、業務範囲が狭くなるため、マネジメントの負担が減り、時間が生まれます。

  2. 固定費の変動費化

    倉庫や車、人、物流システムといった固定資産を所有する必要がなくなり、固定費が変動費になることで、キャッシュフローが改善します。3PL事業者の改善施策により、保管費、荷役費、運送費といった物流コストの削減も可能です。

3PLのメリット

3PLのデメリット

一方で、3PL(Third Party Logistics)のデメリットはどのようなものがあるのでしょうか?

  1. 物流人材の空洞化

    メリットの裏返しになりますが、ロジスティクスに関する業務を外部委託するため、自社内にノウハウが蓄積されず、ロジスティクスを担う人材を社内で育成することが困難になります。

  2. パートナー企業の固定化による弊害

    3PL事業者には、一般の物流会社と同じように、対応領域の得意・不得意があります。例えば、海外拠点の設置やそのサポート、サプライチェーン網の構築など、自社の課題を解決できるノウハウを持った会社に委託することが重要となります。
    3PL導入により、パートナー企業が固定化され、パートナー企業が不得意な領域を含め、他の物流会社への発注が難しくなります。

  3. 自発的な改善提案がでない

    物流コストの削減は、即ち3PL事業者にとっての売上高が減ることに繋がります。そのため、3PL事業者からの自発的な改善提案が出にくい点が挙げられます。その上、物流人材が空洞化してしまっている場合、自社内で物流コスト削減につながるロジスティクス戦略の策定ができず、改善が停滞してしまいがちです。

3PLの種類

物流業務を外部に委託する「3PL(サードパーティ・ロジスティクス)」には、大きく分けて「アセット型3PL」と「ノンアセット型3PL」の2種類があります。それぞれの特徴を理解することで、自社に最適な3PLの選定がしやすくなります。

アセット型3PL

アセット型3PLは、自社で倉庫・トラックなどの物流資産を保有しており、その設備を活用してサービスを提供するタイプの3PLです。物流インフラがあらかじめ整っているため、安定した運用やスピード感のある対応が期待できます。一方で、3PL事業者が持つ既存資産を前提とした運用となることから、必ずしもお客様にとって最適な物流設計になるとは限りません。拠点や輸送手段の選択肢が限られ、柔軟性に欠けることがデメリットになるケースもあります。

ノンアセット型3PL

一方のノンアセット型3PLは、特定の物流資産を自社で持たず、外部の物流ネットワークやリソースを活用して最適な物流体制を構築する3PLです。お客様ごとの課題やニーズに応じて倉庫や輸配送手段をゼロベースで設計できるため、柔軟かつ効率的な3PLサービスを実現できます。また、コスト面でも必要な機能だけを外部から選定できるため、無駄のない運用が可能です。ただし、3PL事業者には幅広いネットワークと高いマネジメント力が求められるため、運用実績や対応力を見極めることが重要です。

このように、3PLには「アセット型3PL」「ノンアセット型3PL」それぞれの強みと注意点があり、どの3PLを選ぶかが物流全体のパフォーマンスに直結します。次の項目では、当社SBS東芝ロジスティクスが提供するノンアセット型3PLの特長と、その具体的な支援内容についてご紹介します。

SBS東芝ロジスティクスの3PLとは?

SBS東芝ロジスティクスの3PLは、対応領域の幅広さが特長です。極小の半導体から、家電製品、医療機器、特大の発電機器まで、大小問わず、全世界50ヵ国のネットワークを活かした国内外一貫したロジスティクス構築が可能です。

SBS東芝ロジスティクスは倉庫や車両を持たないノンアセット型3PLであるため、自社の経営資源に縛られることなく、現状の課題やニーズに合わせたロジスティクス戦略を提案できます。また、AIを駆使した活動量計による現場作業の可視化を通じた、オペレーションの品質向上に向けた取り組みも充実しています。

SBS東芝ロジスティクスの3PLとは?

SBS東芝ロジスティクスの「3PLサービス」

幅広い業種・業態、あるいは国内外を含む調達、生産、販売を通してサプライチェーン全体を網羅する3PLサービス。以下をご紹介しています

  • 3PLサービス設計
  • 3PLサービスオペレーション
  • 3PL事例
  • 3PLに関するよくある質問と回答
SBS東芝ロジスティクスの3PLとは?

詳細はこちら

3PLと4PLの違いは?

4PLとは、従来の3PLの概念にコンサルティング機能が加わったものです。3PLの対象領域は、オペレーション、マネジメントが中心であったため、戦略立案を担うロジスティクス人材を荷主企業内で別途確保する必要がありました。一方の4PLは、3PLの対象領域に加えて、戦略立案も含まれるため、ロジスティクス戦略立案のアウトソーシングが可能です。詳しくは、「4PLとは」をご覧ください。

「3PLとは?」のまとめ

ロジスティクス戦略の見直しはコスト削減に有効なだけでなく、経営戦略に大きな影響を与えます。貴重な経営資源を有効活用するべく、多くの企業がロジスティクス戦略の見直しを迫られています。その一方で、3PLや4PLに対応できる事業者は限られているのが現状です。依頼したいのはロジスティクス戦略を描くことなのか?海外拠点設置のサポートをすることなのか?など、自社の課題を明確にした上で、それに対応できる強みを持ったパートナーを選ぶことが重要です。

3PLに関してよくある質問

すでにパートナー企業がいるのですが、相談できますか?
マネジメント部分のみを当社が行う場合もあります。お問い合わせよりご相談ください。
物流を見直したいのですが、相談だけでも費用はかかりますか?
相談費用は無料です。ご相談ください。
3PLを検討しておりますが、進め方について教えてください。
まずは、お客様の課題、ニーズをお聞かせいただき、どの様な方向性が良いのか検討して参ります。
物流業務全体の仕組みを見直すことからお願いできますか?
こちらはコンサル業務として対応可能です。部分的な見直しでもご対応させて頂きます。
アウトソーシング依頼できる業務範囲を教えてください。
国内であれば、デバンから、受け入れ検品、保管、流通加工、出荷検品、国内配送まで対応可能です。
海外輸送関連に関しても対応可能です。ご相談ください。
国内外の対応エリアを教えてください。
国内は一部離島を除き対応可能です。海外はUSA、中国、シンガポール、香港、フィリピン、タイ、ベトナム、マレーシアなどに海外現法を構え運営しております。
3PL導入による荷主の物流部の人員削減は可能ですか?
荷主様の物流部人員を削減する事は難しいと考えますが、3PL部分にかかる固定費化から変動費化に変えることが出来る事と、荷主様本来の業務に工数をかける事が可能となります。
3PLを導入すると、どれくらいのコストメリットがありますか?
3PLの業務委託内容、規模によりますので、一度ご相談ください。

3PL関連事例

重量物米国供給における物流コスト削減支援

重量物米国供給における物流コスト削減支援
  • 業種
換気扇メーカー

倉庫状況を可視化を目的に、製品の入出荷・在庫状況を毎月集計して、お客様にデータをフィードバックしています。過剰在庫などの異常値検出時には速やかに報告することで、お客様は迅速な生産調整を実行できるなど柔軟性のあるサプライチェーン管理が可能になります。

物流コンサルティング事例:換気扇メーカー様
製品ごとの出荷・在庫情報をモニタリングし、 生産調整を促す仕組みを構築

家電物流プラットフォームで共同物流

家電物流プラットフォームで共同物流
  • 業種
外資系家電メーカー

日本市場でのビジネス拡大に伴い、輸入後の販売物流体制を見直し。当社の「家電物流プラットフォーム」を活用することで、販売物流コストの大幅削減、リードタイム短縮に成功した他、家電量販店に対するきめ細かな納品対応が可能に。

共同物流事例:外資系家電メーカー様
家電物流プラットフォームで共同輸配送。国内販売物流コストを大幅削減

関連ページ

2023年9月竣工の築浅倉庫 新潟県 柏崎倉庫 荷主企業様、募集中!
Page Top
おかげさまで、50周年 ブランドメッセージ公開中