帳票アプリ導入による作業時間・コスト削減
ポイント
- 物流現場での帳票作成工程を見直し
- 専用アプリの導入でペーパーレス化
- 従来に比べ作業時間を約20%削減
帳票類の手書き作成をデータ入力に切り替え
記載ミスの防止や作業工数の削減に成功
二次元コードで帳票を管理
荷札や送り状など荷物に貼付したり、同梱したりする帳票類の多くは、電子データに基づいて発行されています。しかしその一方で、庫内で発生した事故の報告書や、作業チェックシート、ロケーションの簡易指示書といった帳票類は未だ、作業スタッフが手書きで処理している物流現場が少なくありません。

帳票類の手書き作成には、①記入に時間を要する、②記載ミスが生じる、③文字が読みにくい、といった課題がありました。また、データ化されていない帳票類の記載内容は、スタッフが現品のある場所まで移動して目視で確認する必要があり、作業負担となっていました。
そこで、当社では、物流現場での帳票類の作成を手書きからデータ入力に改めることにしました。専用のアプリ(ゲンバスター)を新たに導入。帳票類の作成に必要な情報をタブレットでデータ入力し、そのデータをもとに発行する二次元バーコード(QRコード)付きの帳票で管理していく仕組みです。


スマートフォンなどモバイル端末のカメラでQRコードを読み込むと、アプリを通じて帳票の記載内容を確認できるようになります。このアプリを使った運用体制に切り替えることで、物流現場のペーパーレス化、帳票への記載ミスの防止、帳票作成に掛かる作業時間の短縮などを実現できます。
スタッフ教育コストの削減も
当社の拠点で試験導入した結果、従来に比べ年間の作業時間を約20%削減することに成功しました。この効果は作業スタッフ15人分の人件費削減に相当します。また、手書きをデータ入力に改めることで、作業スタッフへの研修負荷が小さくなり、教育コストの削減につながるといった副次的な効果も期待できます。


こうした成果を踏まえたうえで、当社では今後、全国各地の物流拠点および各拠点の様々な作業工程において、同アプリの導入・運用を横展開していくことを計画しています。
- コンサル事例:倉庫状況の可視化
- コンサル事例:海外保税区活用
- コンサル事例:医薬品メーカーの物流設計
- コンサル事例:保管現場改善支援
- コンサル事例:物流拠点集約
- コンサル事例:拠点集約による物流コスト削減
- コンサル事例:試薬メーカーの庫内安全・品質改善
- 家電物流事例:新物流体制の構築
- 家電物流事例:共同プラットフォーム活用
- DFL事例:コンテナ積載効率の改善
- DFL事例:製品&包装見直しによる積載効率改善
- DFL事例:ロジコストの最小化
- 移転事例:国立大学の研究室
- モーダルシフト事例:半導体輸送
- IT/TEC事例:グローバル在庫管理
- IT/TEC事例:棚搬送ロボットシステムの導入
- IT/TEC事例:画像一括検品システム
- IT/TEC事例:帳票アプリ導入による作業時間・コスト削減
- IT/TEC事例:バース予約システム導入
- IT/TEC事例:AI活用の検知警報システム
- IT/TEC事例:VRを活用したフォーク荷役教育
- IT/TEC事例:AGV導入の取り組み
- 活動量計事例:庫内作業の工数削減
- 活動量計事例:倉庫内作業の見える化
- 使用済み段ボールの再利用
- 女性が活躍する物流現場
- 3PLとは?メリットとデメリット