大手医薬品メーカーの物流設計
大手医薬品メーカーD社様の課題
- 物流・ロジの専門家が社内に存在しない
- 庫内オペレーションを内製化したい
- WMS導入や拠点集約のノウハウがない
計画〜実行までの一貫コンサルを受託
自動化設備や情報システムの導入も支援
サプライチェーンのあるべき姿をデザイン
大手医薬品メーカーD社様では、さらなる業容拡大に向けて、将来のサプライチェーン管理をあるべき姿を明確にする(グランドデザインを描く)する必要がありました。ただし、社内には“物流のプロ”が存在しないため、外部によるサポートが欠かせませんでした。物流専業者数社によるコンペを経て、コンサルティング業務を引き受けることになったのが当社でした。
グランドデザインを策定する「計画フェーズ」では、まず現状分析に取り掛かりました。具体的には、物流フローの可視化、稼働分析、ワークサンプリング、コスト分析、KPI管理などを実施。D社様の物流が日々どのように展開されているのかを正確に把握しました。
現状分析の結果を踏まえたうえで、次に「拠点再編」、「自動化」、「標準化」の3つの取り組みについてのプランをまとめました。工場の生産能力や現在および将来の取扱物量、顧客(納品先)分布などを加味し、エリアごとに必要となる倉庫(物流拠点)スペースを算出したほか、省人化や作業生産性向上を目的した自動化設備の導入プランの提示、庫内作業手順のマニュアル化やWMS(倉庫管理システム)導入を通じたオペレーション標準化の必要性などをご提案しました。
ワーキンググループの活動を支援
「計画フェーズ」に続く「実行フェーズ」も当社がお手伝いすることになりました。設備投資や各物流拠点の日々の運用を、D社様が自前で行う(内製化)のか。それとも3PL(サードパーティー・ロジスティクス)に外注化するのか。D社様はそれを判断するためのコンペ実施を計画。当社は3PL各社からの提案を募るためのRFP作成を担当しました。
最終的にD社様は物流業務の内製化を選択されましたが、その後も当社によるサポートは続きました。グランドデザインを具現化していくため、D社様が社内に発足させた「システム設計」や「輸送設計」、「倉庫移転」など複数のワーキンググループの活動を支援(プロジェクトマネジメントなど)させていただきました。
「システム設計」では主にWMS導入に向けたシステム要件定義、ベンダーコンペの開催、開発委託先の選定などをサポートしました。「倉庫移転」では国内に複数用意していた物流センターの2拠点集約を実行。さらに庫内オペレーションに自動化などにも取り組みました。
グランドデザインに基づいた新拠点の運用スタートで、当社によるコンサルティング支援はいったん完了しました。しかしその後も現場改善のコンサル業務を依頼されるなど、D社様との良好な関係は現在も続いています。
コンサルティングのポイント
- 物流体制のグランドデザインを策定
- プロジェクトマネジメントを代行
- 新体制移行後も継続的にサポート
※本コンサルティング事例はこちらのインタビュー記事でその詳細をご紹介しています。
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