物流コンサルティング
事業戦略からロジスティクスを考察し、
抜本的な改革を提案する物流コンサルティング
ロジスティクス戦略の設計には、物流拠点の配置や物流ネットワークの構築、BCP対応方法などロジスティクス領域における専門知識が必要とされています。当社の物流コンサルティングサービスでは、大手電機メーカーのロジスティクスを上流から下流まで改善してきた経験を元に、お客様の事業戦略を効果的に進めるための解決策をご提示いたします。
※物流コンサルティングでは、4PLとは異なり、ロジスティクス戦略を現場にまで落とし込む「実践/共創」の要素は含まれておりません。
戦略立案と改革提案を実行する物流コンサルティング
当社の物流コンサルティングでは、お客様の事業を支えるロジスティクスの課題について顕在化し、ロジスティクス改革がもたらす経営指標の変化を提示します。そして、お客様の事業戦略におけるロジスティクスを最適化に導きます。
可視化
ロジスティクスのマクロ・ミクロ両方の視点で、コストや課題を可視化します。
- 1.マクロ視点:国内外の物流コストや物流フロー、単位あたり物流コストなど。
- 2.クロ視点:活動量計を使った倉庫現場の生産性の可視化など。
施策立案
顕在化させた課題を解決させるため、物流ネットワークの設計や在庫配置バランスの改革など、ロジスティクスの視点に基づいた施策を立案します。また、DFLの観点から物流コストに大きく影響する包装設計を提案し、SCM強化につなげていきます。
知見拡充
他社のベンチマークや先進事例の分析も、ロジスティクス設計に欠かせません。最新のロジスティクス動向、最新技術の調査・研究を行い、ロジスティクス戦略に必要な、確かな知見を、お客様へ提供いたします。
施策実行支援
ロジスティクス戦略に基づく施策の実行支援を行います。パートナー企業選定に必要なRFP作成や、提案内容の審査・提言も提供可能です。また、お客様のロジスティクス戦略を描く人材の教育もご支援いたします。
物流コンサルティングによる課題解決事例
SBS東芝ロジスティクスの物流コンサルタント(4PLスペシャリスト)が、データを基に課題を可視化し、お客様の事業戦略を効果的に進めるための解決策をご提示いたします。
その他の物流コンサルティング事例
家電共同物流活用による新物流体制の構築支援
「家電プラットフォーム」を活用いただくことで、物量波動への対応、物流品質の向上(破損事故等の減少)、納期の遵守(リードタイム短縮)、物流コストの抑制などを実現する新物流体制を迅速に構築することに成功しました。
コンテナ積載効率の改善
包装設計(DFL)の考え方に基づいて製品や梱包の小型化・軽量化に着手し、製品の容積を従来比で約20%縮小。積載効率が向上したことで、トータルの物流費も従来比で9%削減することに成功しました。
拠点再編・自動化・WMS導入など、計画~実行までの一貫コンサル
物流フローの可視化、稼働分析、ワークサンプリング、コスト分析、KPI管理などの現状分析を行い、サプライチェーンのあるべき姿をデザイン。「拠点再編」「自動化」「標準化」の計画から、実行までを一貫で支援し、グランドデザインに基づいた新拠点の運用体制を構築。
重量物米国供給における物流コスト削減支援
従来の米国への供給搬入計画を見直し。輸出港への搬入前に国内で行っていた一時保管を、日本より割安となる米国での一時保管に切り替え。さらに2種ある重量物のそれぞれ6.7%と2.4%の関税率が、一括で通関した場合は2.5%に設定されるルールを活用し、合計$7.2Mのコスト削減に成功。
倉庫状況の可視化による在庫削減
倉庫状況を可視化を目的に、製品の入出荷・在庫状況を毎月集計して、お客様にデータをフィードバックしています。過剰在庫などの異常値検出時には速やかに報告することで、、お客様は迅速な生産調整を実行できるなど柔軟性のあるサプライチェーン管理が可能になります。
工場内保管エリアの改善支援
現場の問題点を抽出。製品種別や出荷頻度別の分析による配置変更で作業生産性を向上。一部は専門性を要するため、ピッキング作業を特定の人員に委ねていたが、ロケーション管理の確立で誰でも作業できるように見直し。棚(ラック)は既存のものを活用しつつ、仕分け箱やキャスター付ラックの導入、在庫管理表の作成などもご提案。
海外工場の倉庫診断
- 業種
- 規模
定点観測、動線・PQ(生産量)分析、現場診断などを通じて現状を分析。
モノの特性に見合った格納治具のパターン別利用や、稼働頻度に合わせた配置による作業導線の向上などをご提案。
他拠点の一部を取り込むなど、拠点活用の最大化に向けた施策提案
- 業種
- 規模
現状分析を実施し、レイアウト変更に伴う保管キャパアップを試算。
これまで多かった仮置きを削減するほか、早拡品・制限品・不良連絡待ち品の外部借庫移動もご提案。荷役稼働分析とバース・設備活用におけるロスの洗い出しなどから、課題解決に向けた方向性をご提示。
新システム導入に伴う新倉庫の業務フローに関する支援
- 業種
- 規模
現状倉庫の業務フロー確認と業務分析を行い、課題を抽出。
庫内作業を17工程に分けるかたちでの各業務の最適化を検討。各ツールや仕組み、システムを導入して作業を簡素化し、適合性確認とギャップの洗い出しまでをご提示。
継続的な品質・生産性改善の実行体制構築に向けた現場改善支援
- 業種
貨物利用運送事業等
- 規模
クレームの真因を追求し、事故発生を未然に防ぐ具体案を、仕組みから提示するなど品質改善をご提案。シーズン切替を考慮したレイアウト設計を含めた生産性改善提案や、各取り組みにおける担当を明確にするための組織体制構築などをご提示。製品移管対応における庫内レイアウト設計やタスク管理などをご支援。
物流コンサルティングの流れ
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現状ニーズ・課題把握
お客様へのヒアリングと現場視察により、現状の課題を把握します。
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秘密保持契約締結
提案のための必要データ入手秘密保持契約を締結した後、最適化に向けた仮説立案と検証を行うために必要なデータを御社からご提供いただき、本格調査に入ります。
調査では、お客様の物流サービスレベルを、品質・コスト・リードタイムの観点から把握します。具体的には、現状のモノの流れを可視化し、各工程における経路・手段・管理方法といった情報フローを整理、そして御社における人材・拠点・物流網といったリソースを確認して、物流の体制とコストの把握を行います。
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提案資料作成
プレゼンテーション把握した課題や御社の物流環境から、物流ビジョン/戦略を策定し、具体的戦術実行に向けての方向性を整理します。具体的戦術は、オペレーション、ネットワーク、物流管理体制の構築といった観点からご提案します。
プレゼンテーションでは、成果物イメージ、スケジュール、コンサルティング体制やコンサルフィーについてもご提示いたします。
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コンサル採用可否意思決定
お客様にて、プロジェクト開始のご意向を決定いただきます。
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物流コンサルティング開始
ご契約を締結し、コンサルティングを開始します。
※プロジェクト内容により、工程が前後する可能性もございます。
「4PL」と「物流コンサルティング」の違いとは?
「4PL」と「物流コンサルティング」は、経営戦略に基づいて物流を改革するという点では同一です。しかし、4PLがお客様と共に継続的な課題解決に取り組んで共創するのに対し、物流コンサルティングは短期的な課題の洗い出しと、解決のための施策をご提案するという違いがあります。
お客様の抱えるロジスティクスの課題により、適したものが異なりますので、お気軽にご相談ください。