物流コンサルティング

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サービス概要

事業戦略からロジスティクスを考察し、
抜本的な改革を提案する物流コンサルティング

当社では、長年にわたる国内外での物流実務の経験を活かした実現性の高い物流コンサルティングサービスをご提供しています。サプライチェーンやロジスティクスの戦略立案、国際物流ネットワークの構築、物流拠点の立ち上げや統廃合、輸配送体制の構築、倉庫など物流施設の現場改善、組織改革など、様々なプロジェクトをサポートできます。対象は、重厚長大産業から精密機器、メディカル、消費財、EC商品に至るまで多岐にわたり、これまでメーカー、卸、小売りといったサプライチェーンの上流から下流までをカバーしてきた実績があります。

※当社の「物流コンサルティング」サービスは、「戦略改革のご提案」までを範囲とします。ロジスティクス戦略を現場にまで落とし込む「実践/共創」の要素は、「4PLサービス」が担います。

事業戦略からロジスティクスを考察し、抜本的なロジスティクス改革を提案

第三者的視点のベストなご提案
将来の事業展開を見据えて取り組む物流コンサルティング

当社の物流コンサルティングサービスは、お客様が抱えている現状の課題解決にとどまらず、サプライチェーン・ロジスティクス戦略・計画の立案など、お客様の将来の事業展開を視野に入れたうえでの提案を得意としています。

物流会社によるコンサルティングサービスでは、倉庫管理や輸配送など物流の実務を受託する目的で、最適解とは言えない“我田引水”的なソリューションが提案されるケースが少なくありません。これに対して、当社は第三者的な視点で公平なジャッジを下し、お客様にとって常にベストな提案をすることをお約束します。

可視化

可視化

マクロの視点(国内外の物流コストや物流フロー、単位あたり物流コストなど)とミクロの視点(活動量計を使った倉庫現場の生産性の把握など)で、物流やロジスティクスの現状を分析することを通じて、コストや課題を徹底的に可視化(「見える化」)します。

施策立案

施策立案

可視化によって顕在化させたボトルネック(課題)を解決していくための施策(物流ネットワークの設計や在庫配置バランスの改革など)を、ロジスティクスの視点に基づいて立案します。

知見拡充

知見拡充

お客様の競合先のベンチマーク、先進事例の分析、ロジスティクス動向の把握、最新技術の調査・研究などにも取り組み、そこで得た知見を情報としてお客様にフィードバックするとともに、提案にも反映させます。

施策実行支援

施策実行支援

ロジスティクス戦略や改革プランを提案するだけでなく、実行フェーズでのサポートにも対応しています。物流実務のパートナー選定に必要なRFP(提案依頼書)の作成、受領する提案書の審査や提言も代行できます。

物流コンサルティング事例

家電共同物流活用による新物流体制の構築支援

家電共同物流活用による新物流体制の構築支援
  • 業種
外資系家電メーカー

「家電プラットフォーム」を活用いただくことで、物量波動への対応、物流品質の向上(破損事故等の減少)、納期の遵守(リードタイム短縮)、物流コストの抑制などを実現する新物流体制を迅速に構築することに成功しました。

物流コンサルティング事例:外資系家電メーカー様
物量波動に対応できる体制を確保。家電共同物流の活用でコストも抑制

コンテナ積載効率の改善

コンテナ積載効率の改善
  • 業種
電機メーカー

包装設計(DFL)の考え方に基づいて製品や梱包の小型化・軽量化に着手し、製品の容積を従来比で約20%縮小。積載効率が向上したことで、トータルの物流費も従来比で9%削減することに成功しました。

物流コンサルティング事例:電機メーカー様
輸入コンテナの上部スペースを有効活用し、コンテナ積載効率を改善

拠点再編・自動化・WMS導入など、計画~実行までの一貫コンサル

拠点再編・自動化・WMS導入など、計画~実行までの一貫コンサル
  • 業種
大手医薬品メーカー

物流フローの可視化、稼働分析、ワークサンプリング、コスト分析、KPI管理などの現状分析を行い、サプライチェーンのあるべき姿をデザイン。「拠点再編」「自動化」「標準化」の計画から、実行までを一貫で支援し、グランドデザインに基づいた新拠点の運用体制を構築。

物流コンサルティング事例:大手医薬品メーカー様
計画~実行までの一貫コンサル、自動化設備や情報システムの導入も支援

重量物米国供給における物流コスト削減支援

重量物米国供給における物流コスト削減支援
  • 業種
重機メーカー

従来の米国への供給搬入計画を見直し。輸出港への搬入前に国内で行っていた一時保管を、日本より割安となる米国での一時保管に切り替え。さらに2種ある重量物のそれぞれ6.7%と2.4%の関税率が、一括で通関した場合は2.5%に設定されるルールを活用し、合計$7.2Mのコスト削減に成功。

物流コンサルティング事例:重機メーカー様
海外倉庫の活用と輸入通関の一括処理で、重量品輸送の物流コストを削減

倉庫状況の可視化による在庫削減

倉庫状況の可視化による在庫削減
  • 業種
換気扇メーカー

倉庫状況を可視化を目的に、製品の入出荷・在庫状況を毎月集計して、お客様にデータをフィードバックしています。過剰在庫などの異常値検出時には速やかに報告することで、、お客様は迅速な生産調整を実行できるなど柔軟性のあるサプライチェーン管理が可能になります。

物流コンサルティング事例:換気扇メーカー様
製品ごとの出荷・在庫情報をモニタリングし、 生産調整を促す仕組みを構築

工場内保管エリアの改善支援

工場内保管エリアの改善支援
  • 業種
医薬品開発・製造・販売
  • 規模
資本金 : 4億5千万円

現場の問題点を抽出。製品種別や出荷頻度別の分析による配置変更で作業生産性を向上。一部は専門性を要するため、ピッキング作業を特定の人員に委ねていたが、ロケーション管理の確立で誰でも作業できるように見直し。棚(ラック)は既存のものを活用しつつ、仕分け箱やキャスター付ラックの導入、在庫管理表の作成などもご提案。

物流コンサルティング事例:医薬品メーカー様
物流現場改善、作業の属人化を解消し生産性を向上

エジプト家電メーカーの物流改革支援

エジプト家電メーカーの物流改革支援
  • 業種
外資系家電メーカー

日本円で年間28.5億円の物流コストを誇る、エジプトの大手家電メーカーの物流改革を5年に渡り支援。国境と文化、そして物流の枠をも越えて、物流コスト削減に貢献。お客様の課題解決に向け、現場改革ほか、投資効果の最大化やリソース配置にも踏み込んだ4PLを、当社担当者へのインタビュー形式にてご紹介。

物流コンサルティング事例:外資系大手家電メーカー様
エジプト家電メーカーの物流改革支援。KPI設定&落とし込みと物流費の削減

大手医薬品メーカーの物流改革支援

大手医薬品メーカーの物流改革支援
  • 業種
大手医薬品メーカー

事業拡大に向けて必至となる物流体制の見直し。長年の自己流ロジスティクスにひそんだ課題を可視化し、作業の標準化・拠点集約・倉庫自動化に対応。お客様ご自身では見つけにくい課題を掘り起こして、実用性ある物流を構想し、その実行支援までを担いました。当社担当者へのインタビュー形式にてご紹介。

物流コンサルティング事例:大手医薬品メーカー様
お客様の課題を掘り起こし、拠点集約・作業の効率化・倉庫自動化を支援

拠点集約による物流コスト削減

拠点集約による物流コスト削減
  • 業種
置き型社食サービス

3か所の物流拠点を運営していたが、管理ルールが統一されておらず、一部作業は属人化、さらに横持ち輸送が発生するなど、配送にも無駄が生じていた。この拠点を集約すると同時に、WMS導入で在庫管理の一元化を行い、倉庫運営費を削減。また、共同配送便を活用することで、大幅な配送コストの低減が可能となった。

物流コンサルティング事例:置き型社食サービス社
拠点集約とWMS、共同配送導入で、物流コストを削減

試薬メーカーの安全・品質向上に向けた物流現場改善

試薬メーカーの安全・品質向上に向けた物流現場改善
  • 業種
試薬メーカー
  • 規模
資本金 : 約40億円

安全管理や品質管理が行き届いた物流現場づくりを目指し、改善プロジェクトを発足。当社はそのコンサルパートナーに選ばれ、16週間で実行プランの作成、物流拠点2か所にてのオンサイトトレーニングの実施、そしてそれらを通して「安全・品質ハンドブック」をまとめ、お客様が自社で改善活動に取り組んでいただけるよう、フォローアップも行いました。

物流コンサルティング事例:試薬メーカー
試薬メーカーの安全・品質向上に向けた物流現場改善

海外工場の倉庫診断

  • 業種
電子・電気機械器具等の開発・生産・販売
  • 規模
資本金 : 約50億円

定点観測、動線・PQ(生産量)分析、現場診断などを通じて現状を分析。
モノの特性に見合った格納治具のパターン別利用や、稼働頻度に合わせた配置による作業導線の向上などをご提案。

他拠点の一部を取り込むなど、拠点活用の最大化に向けた施策提案

  • 業種
食品メーカーの物流業
  • 規模
資本金 : 1億円

現状分析を実施し、レイアウト変更に伴う保管キャパアップを試算。
これまで多かった仮置きを削減するほか、早拡品・制限品・不良連絡待ち品の外部借庫移動もご提案。荷役稼働分析とバース・設備活用におけるロスの洗い出しなどから、課題解決に向けた方向性をご提示。

新システム導入に伴う新倉庫の業務フローに関する支援

  • 業種
自動車メーカー
  • 規模
資本金 : 約700億円

現状倉庫の業務フロー確認と業務分析を行い、課題を抽出。
庫内作業を17工程に分けるかたちでの各業務の最適化を検討。各ツールや仕組み、システムを導入して作業を簡素化し、適合性確認とギャップの洗い出しまでをご提示。

継続的な品質・生産性改善の実行体制構築に向けた現場改善支援

  • 業種
倉庫他物流業、
貨物利用運送事業等
  • 規模
資本金 : 2,000万円

クレームの真因を追求し、事故発生を未然に防ぐ具体案を、仕組みから提示するなど品質改善をご提案。シーズン切替を考慮したレイアウト設計を含めた生産性改善提案や、各取り組みにおける担当を明確にするための組織体制構築などをご提示。製品移管対応における庫内レイアウト設計やタスク管理などをご支援。

物流コンサルティング実績(過去8年間)

クライアント 対応期間 コンサルティング内容
大手医療機器メーカーT社 1か月 工場構内改善コンサル
大手総合電子メーカーO社 4か月 物流戦略コンサル
大手総合電子メーカーO社 7か月 物流戦略コンサル
医療商社K社 2週間 工場内保管リア改善コンサル
電子機器メーカーC社 1週間 現場改善コンサル
金融機関M社 スポット 物流戦略コンサル
金融機関M社 3か月 現場改善コンサル
物流子会社K社 スポット 活動量計
医療機器メーカーF社 6か月 物流戦略コンサル
医療機器メーカーF社 7か月 物流戦略コンサル
自動車メーカーH社 3か月 WMS開発コンサル
スポーツ用品メーカー 5か月 物流企画管理コンサル
倉庫M社 2か月 現場改善支援コンサル
産業用品A社 2か月 現場改善支援コンサル
大手精密機器メーカーM社 2.5か月 WMS開発&自動設備検討コンサル
医療機器メーカーF社 3か月 現場安全・品質コンサル
医療機器メーカーF社 1.5か月 現場安全・品質コンサル
大手精密機器メーカーN社 7.5か月 WMS開発&現場改善コンサル
法人向け惣菜販売O社 1か月 拠点立地・現場改善コンサル
産業機械器具卸売S社 1.5か月 拠点最適レイアウト設計コンサル

物流コンサルティング対応範囲

物流コンサルティング お客様のご要望例

  • 物流改革のための具体的施策を知りたい
  • 事業部別にWMSが構築され、庫内作業フローがバラバラ
  • 安全、品質のノウハウがない。災害・不適合の抑制を図りたい
  • 製品保管方法を改善したい
  • フォークリフトによる人身事故、物損事故が毎年発生している
  • 現場のフローの洗い出しを行い、ミスを防止し時短するための解決策をしりたい
  • 全社的な物流戦略が策定されておらず、事業部単位でバラバラ
  • 工場新設に伴い、物流業務自動化及びWMS導入を検討している
  • 出荷物量を予測して人員配置を行っているが、属人的な業務となっており効率が悪い
  • 現物流事業者からの改善提案がなく、コスト削減が進んでいない
  • 物流量が大幅に増加。物流管理体制の見直しや業務改善を行いたい
  • 2024年問題で、トラック確保が困難&ドライバーの労働時間制限が課題である
  • 製品の包装設計を見直し、無駄な空間を取り除いて保管・輸送の効率を上げたい
  • 販売が量販店にシフトし、系列店配送便の積載効率大幅に悪化したため輸配送を改善したい
  • 全基準の見直し、安全性を重視した倉庫への再編を検討したい

物流コンサルティングの流れ

  1. 現状ニーズ・課題把握

    お客様へのヒアリングと現場視察により、現状の課題を把握します。

    次のステップへ
  2. 秘密保持契約締結
    提案のための必要データ入手

    秘密保持契約を締結した後、最適化に向けた仮説立案と検証を行うために必要なデータを御社からご提供いただき、本格調査に入ります。

    調査では、お客様の物流サービスレベルを、品質・コスト・リードタイムの観点から把握します。具体的には、現状のモノの流れを可視化し、各工程における経路・手段・管理方法といった情報フローを整理、そして御社における人材・拠点・物流網といったリソースを確認して、物流の体制とコストの把握を行います。

    次のステップへ
  3. 提案資料作成
    プレゼンテーション

    把握した課題や御社の物流環境から、物流ビジョン/戦略を策定し、具体的戦術実行に向けての方向性を整理します。具体的戦術は、オペレーション、ネットワーク、物流管理体制の構築といった観点からご提案します。

    プレゼンテーションでは、成果物イメージ、スケジュール、コンサルティング体制やコンサルフィーについてもご提示いたします。

    次のステップへ
  4. コンサル採用可否意思決定

    お客様にて、プロジェクト開始のご意向を決定いただきます。

    次のステップへ
  5. 物流コンサルティング開始

    ご契約を締結し、コンサルティングを開始します。

※プロジェクト内容により、工程が前後する可能性もございます。

「4PL」と「物流コンサルティング」の違いとは?

「4PL」と「物流コンサルティング」は、経営戦略に基づいて物流を改革するという点では同一です。しかし、4PLがお客様と共に継続的な課題解決に取り組んで共創するのに対し、物流コンサルティングは短期的な課題の洗い出しと、解決のための施策をご提案するという違いがあります。

お客様の抱えるロジスティクスの課題により、適したものが異なりますので、お気軽にご相談ください。

物流コンサルティングに関するよくある質問

サプライチェーンの効率化にはどのように取り組んでいますか。
ロジスティクスの課題の顕在化により、ムダのない調達から製造、販売までの仕組みをつくります。
物流コンサルティングをお任せした場合、どのように戦略を立案していただけますか。
定期的な会議とロジスティクスレポートの作成を行い、PDCAを回しながらお客様と共に戦略の企画を実施いたします。

物流コンサルティングとは

物流コンサルティングとは

物流コンサルティングとは、企業が抱える物流に関する課題を専門的な視点で分析し、効率化やコスト削減、業務改善を実現するための提案や支援を行うサービスです。物流は、原材料の調達から商品を顧客に届けるまで、企業活動を支える重要なプロセスです。複雑さを増す現代のビジネス環境において、多くの企業が配送ニーズの増加やコスト高騰、在庫管理の複雑化など、物流を効率的に運用することに課題を抱えています。物流コンサルティングではこうした企業に対して、物流システム全体の見直しや、業務フローの再構築を行い、企業が抱える問題点を解決します。また、単なる課題解決にとどまらず、競争優位性を高めるための物流戦略を提案することも、その役割の一つです。

物流コンサルティングとは

物流業務における課題

近年、物流業界では、消費者ニーズの多様化やEC市場の拡大、人手不足の深刻化、さらには燃料価格の高騰など、さまざまな要因が複雑に絡み合い、多くの企業が物流業務において新たな課題に直面しています。このような状況の中で、以下のような課題が特に顕著に見られるようになっています。

物流コストの急上昇

輸送費や人件費の高騰に加え、長距離輸送や積載率の低い輸送が、収益を圧迫する要因となっています。特に多拠点展開を行う企業では、配送ルートの非効率性が課題です。

在庫管理の混乱

特にEC業界では、需要予測の精度不足により、過剰在庫と欠品が同時に発生するケースが増えています。在庫不足は顧客満足度を低下させ、過剰在庫は不要な保管コストを生んでいます。

配送の品質問題

配送スピードや正確性への要求が高まる中、ラストマイル配送での遅延やトラブルが発生。これにより、販売機会を逃したり、顧客からの信頼を失うリスクが生じています。

労働力不足の深刻化

特に物流ドライバー不足が問題視されており、既存の輸送能力では需要に対応しきれない状況が発生しています。この課題は、2024年4月からの時間外労働規制(いわゆる「2024年問題」)によって一層深刻化すると予測されており、配送遅延やコスト増加、サービスレベルの低下が懸念されています。

物流コンサルティングは、このような企業が直面する物流上の課題を明確化し、それぞれの事業に最適な物流体制の構築をサポートします。単なるコスト削減や業務効率化に留まらず、事業成長を支えるための土台を整える役割を担っています。

物流コンサルティングのサービス内容

物流コンサルティングが提供するサービスは多岐にわたります。主な内容は以下の通りです。

コスト削減の提案

コスト削減の提案

物流費削減を目的に、コスト構造の見直しを行い、全体の無駄を洗い出します。具体的には、業務フローの効率化や非効率な契約条件の改善、輸送手段や作業体制の再設計を行います。また、複数の改善施策を組み合わせて、企業全体としてのコスト削減を最大化するプランを提示します。この提案は、物流業務全体にわたる戦略的な視点で構築され、企業の収益力を高める基盤となります。

サプライチェーン全体の最適化

サプライチェーン全体の最適化

調達、生産、配送の各段階を横断的に見直し、物流以外の関連プロセスも含めた最適化を支援します。例えば、物流拠点の配置や輸送モードの選択を見直すことで、コスト削減だけでなくリードタイムの短縮や需要変動への迅速な対応を可能にします。サプライチェーン全体を効率化することで、運営コストの削減と顧客満足度の向上を同時に実現します。

倉庫管理の効率化

倉庫管理の効率化

倉庫内の運用を専門的に分析し、現場の具体的な課題を解決します。例えば倉庫管理システム(WMS)の導入を支援して活用し、在庫状況をリアルタイムで管理し、誤出荷や棚卸作業の手間を削減します。また、ピッキングエリアの配置変更や作業自動化の導入による効率向上を支援し、倉庫運営コストを最小化します。このアプローチは、倉庫単位の改善にフォーカスし、全体的な業務効率を向上させます。

輸送の最適化

輸送の最適化

輸送プロセス全体の効率化を図るため、計画から実行までの各段階を見直し、最適な輸送体制を構築します。例えば、運行管理システム(TMS)の導入により、輸送ルートを最適化し、配送時間の短縮や輸送コストの削減を実現します。また、AIを活用した輸送量予測に基づき、車両の積載率を向上させ、輸送リソースの無駄を削減します。さらに、梱包設計の見直しを行い、製品形状や寸法の変更を提案することで、積載効率を高めることが可能です。これらの施策を組み合わせることで、輸送業務における課題を包括的に解決し、企業の競争力向上に寄与します。

庫内の安全対策やBCP体制の整備

庫内の安全対策やBCP体制の整備

倉庫内での安全性を確保するため、作業環境や手順の見直しを行い、事故リスクを軽減します。また、災害や緊急時における事業継続計画(BCP)の策定を支援し、物流施設の運営リスクを最小化します。この取り組みにより、安定した物流サービスの提供と企業のレジリエンス向上を実現します。

持続可能な物流

持続可能な物流

環境に配慮した物流プランを構築し、企業の持続可能性を強化します。具体的には、燃料効率の高い車両やエコ配送ネットワークの採用、再生可能エネルギーを活用した物流施設運営を提案します。これにより、CO2排出削減や環境規制対応を実現し、企業の社会的責任(CSR)やブランド価値向上にも貢献します。

物流コンサルティングは、それぞれの分野に特化した提案を組み合わせ、企業の物流体制をトータルで最適化します。これにより、効率化だけでなく、競争力や持続可能性の向上を図る支援を行います。

物流コンサルティングが必要な企業の特徴

物流コンサルティングは特定の規模や業種の企業に限らず、幅広く必要とされています。特に以下のような企業が抱える課題に対して、その重要性が増しています。

1.成長期にある企業

事業拡大や新市場への参入に伴い、物流体制の強化が求められる企業です。物流量の増加や新たな地域への配送ニーズが発生する一方で、既存の体制がその変化に対応しきれない場合があります。迅速かつ柔軟な対応が、成長を支える鍵となります。

2.物流コストが課題となっている企業

輸送費や保管費の増加が利益を圧迫している企業では、現状の運用が効率的でない可能性があります。非効率な輸送ルートや在庫の過剰・不足など、見直すべき点が多岐にわたり、内部リソースだけでは解決が難しいことも少なくありません。

3.EC業界や小売業

顧客満足度を左右する「配送スピード」と「在庫の正確さ」が競争力の要となる業界です。即時配送への対応や、多様化する顧客ニーズに対応した物流運用が求められる一方で、ラストマイル配送など特有の課題も存在します。

物流コンサルティングは、このような企業が直面する物流上の課題を明確化し、それぞれの事業に最適な物流体制の構築をサポートします。単なるコスト削減や業務効率化に留まらず、事業成長を支えるための土台を整える役割を担っています。

物流コンサルティング導入のプロセス

物流コンサルティングの導入プロセスは、企業の課題を解決し、持続可能な物流体制を構築するために、以下のステップで進められます。

1.事前調査と分析

事前調査と分析

現状の物流体制を詳細に把握するため、現場視察やヒアリング、データ収集を行います。輸送や在庫、コスト面での分析を行ったり、現場における非効率性や問題点などを各種ツールにて洗い出すと同時に、現場担当者からヒアリングなど行います。さらに、お客様のビジネスにおける市場動向や需要なども踏まえた、各種調査と分析などが必要になる場合もあります。この段階の精度が、後続プロセスの成功に直結します。

2.改善プランの提案

改善プランの提案

分析結果を基に、具体的な改善プランを提示します。このプランでは、物流プロセス全体を最適化するための戦略と実行可能な施策が詳細に盛り込まれます。例えば、輸送効率を向上させるためのルート設計や、在庫の適正化を目的とした倉庫配置の見直し、さらにはデジタルツール(WMSやTMSなど)の導入案が含まれます。
また、企業のリソースや投資可能な予算を考慮し、段階的な実施スケジュールを提案することで、実現可能性を高めます。改善プランには、導入後の期待効果やリスクも明示し、経営陣から現場スタッフまでが納得できる形に仕上げます。

3.実行支援とモニタリング

実行支援とモニタリング

提案内容を実際の業務に適用する段階です。このステップでは、現場でのオペレーション変更やシステム導入の支援を行い、スムーズな移行をサポートします。例えば、倉庫内オペレーションの改善においては、新しいピッキング方法の導入時に現場スタッフへの教育を実施し、作業ミスを防ぐ体制を整えます。また、倉庫管理システム(WMS)の活用をサポートし、在庫管理の精度向上を支援します。
さらに、導入後も継続的なモニタリングを行い、改善プランが計画通りの効果を発揮しているかを検証します。データ分析や現場のフィードバックを基に、必要に応じてプランの微調整を行い、持続的な改善を目指します。この段階では、単なる提案にとどまらず、企業が長期的に恩恵を受けられる体制を確立することが重要です。

上記のプロセスを通じて、企業は物流体制の課題を的確に解決し、効率的かつ持続可能な運営基盤を構築できます。結果として、コスト削減や業務効率化だけでなく、顧客満足度の向上や市場競争力の強化を実現します。また、定期的な見直しを行うことで、変化する市場環境にも柔軟に対応可能な物流体制を維持できます。

物流コンサルティングを依頼する際のポイント

物流コンサルティングを依頼する際には、以下のポイントを確認することが重要です。

1.実績のある企業を選ぶ

過去の導入事例や成功実績を確認し、信頼性を判断します。特に、自社が属する業界やサービス分野において豊富な経験がある企業を選ぶことで、課題に即した効果的な提案を受けられる可能性が高まります。例えば、EC事業者の場合、配送効率化や在庫管理に精通したコンサルティング企業が適しています。

2.専門性と知識を重視する

コンサルティング企業が持つ専門知識や最新の技術トレンドへの理解度も重要です。輸送ルート最適化、倉庫管理システムの導入支援、環境に配慮した物流設計など、自社の課題に対応できる専門性を備えた企業を選びましょう。これにより、業界特有の課題にも柔軟に対応できます。

3.費用対効果を明確にする

コンサルティング導入により得られる成果とコストを比較し、費用対効果を明確にすることが重要です。具体的には、改善後のコスト削減額や業務効率化の度合いを見積もり、投資に見合ったリターンが期待できるかを事前に確認します。

4.長期的なパートナーシップを視野に入れる

単発のサービス提供にとどまらず、継続的に支援を得られる企業を選ぶことが望ましいです。物流環境は市場動向や規制変更などによって絶えず変化するため、定期的な見直しや追加提案ができるパートナー企業を選ぶことで、長期的な成長をサポートしてもらえます。

5.柔軟な対応力を確認する

突発的な事態や新たなニーズに対して柔軟に対応できる体制が整っているかも重要なポイントです。例えば、急な輸送需要の増加や新規事業拡大時にも迅速に対応できる企業を選ぶことで、より安心して任せられます。

これらのポイントを総合的に検討することで、自社の物流課題に最適なコンサルティング企業を選定し、より高い成果を得ることが可能になります。

SBS東芝ロジスティクスの「物流コンサルティング」

SBS東芝ロジスティクスは、長年にわたる国内外での豊富な物流実務経験を基に、オペレーション改善だけに留まらない、戦略的な「物流コンサルティングサービス」を提供しています。当社のサービスは、サプライチェーン全体を俯瞰した戦略立案から、現場レベルの課題解決に至るまで、幅広いプロジェクトをサポートしています。

物流コンサルティングとは

当社の特長は、単なる効率化やコスト削減にとどまらず、企業の競争力を強化し、中長期的な成長を見据えた「戦略・改革提案」にあります。具体的には以下のような分野を対象に、クライアントに寄り添った実現性の高いプロジェクトを推進します。

  • サプライチェーン全体の戦略立案:グローバル市場を見据えた物流構造の最適化。

  • 物流拠点の統廃合や新規立ち上げ:柔軟な物流ネットワークの構築。

  • 輸配送体制の改革:配送網の再設計や効率化を通じた競争力向上。

  • 現場レベルの改善提案:倉庫業務の効率化や先進的な技術の導入支援。

  • 組織改革のサポート:物流部門全体の体制強化と次世代に対応する仕組みづくり。

また、対象分野も多岐にわたり、医療機器や電子部品などの高精度な物流が求められる分野から、大型のプラント機器や消費財に至るまで幅広く対応しています。メーカー、卸、小売といったサプライチェーンの上流から下流までカバーする実績により、あらゆる業界の課題解決に対応可能です。

SBS東芝ロジスティクスが目指すのは、物流の効率化やコスト削減だけではなく、クライアント企業の持続可能な成長を支えるための物流戦略を提案し、実行まで支援することです。これにより、変化する市場環境に柔軟に対応しつつ、競争力を強化するお手伝いをいたします。

2024年7月OPEN 柏沼南倉庫
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